「自分でできていない作業をAIに任せると、なぜゴミが量産されるのか?」
そんな問いが、前日のデイリーノートのサマリーに追記されていました。Claude Codeの「アトミックノート化のヒント」を生成するスキルが出してきたものです。自分で立てた問いじゃないのに、妙に引っかかって、しばらく考えていました。
なんでだろう。最初に思いついたのは「ブラックボックス化されるから」でした。でもブラックボックスってなんだろう、と考えると、やっている事の中身が分かっていない状態のことかなと。中身が分かっていないと、その結果が合っているのか間違っているのかを判断できません。見ても判断できないとなると、どうせ見ても分からないからと、だんだんチェックする回数が減っていく。あるいは全く見なくなる。そして、見ないとゴミかどうかも判断できない。
ゴミは、見えないとゴミだと気づかないのかもしれません。
そういえば同じ日、お風呂で髪を切りました。そのあと湯船に浸かって、子どものおもちゃの魚掬いの網で髪の毛をすくっていたんですが、眼鏡を外していると、湯船に浮かんだ髪の毛が全然見えないんですね。で、上がったあとに眼鏡をかけてギョッとする。さっきまで自分はあの中に浸かっていたのか、と。
家の掃除でも似たようなことがあります。自分では気づかない床のホコリや汚れを、子どもたちや妻がよく気づいて掃除してくれている。悪気はないんですが、家族からすると「見えているのに掃除しない人」と思われていても仕方がない。こっちは本当に見えていないだけなんですけど。
目が悪い、つまり見えないと、ゴミに気づけない。当たり前のことなんですけど、これがデジタルの世界になると、いくらでもゴミをため込めるし、見えない・見ない状況を自分で作り出しやすい気がします。
それがたぶん、自分で判断基準を持てていない作業をAIに任せるとゴミが増える、ということに繋がっているのかもしれません。中身が分からないから見ない、見ないから増えていくゴミに気づけない。
ちょうど同じ日に、仕事でAIにメールの文面を作ってもらう場面がありました。そうしたら、無料枠や課金条件のあるものを、条件を抜きにして平気で「無料です」と書いてくる。自分がその分野を分かっていれば一発で気づけるんですが、分かっていなかったら、たぶんそのまま送ってしまっていたと思います。AIが作った文章のチェックが欠かせないのは、こういうところなんでしょうね。
逆に言うと、「ちゃんと見る」ができればゴミは減らせるのかもしれません。眼鏡をかけるみたいに。